心の傷

すみません・・・昨日のセミナーについて記事にしなくてはと思いつつ、今日は別の話題です。
深い心の傷を負った人を、どうすればいやせるのでしょう。
会うたびにその人は、自分の受けた仕打ちを、苦しみを吐露します。
延々と・・・何時間も・・・際限なくと思えるときさえあります。
いくら吐き出しても吐き出しきれないくらい、深い闇が心の中に広がっているようです。。。
彼は、父から愛情を受けずに育ちました。
彼の父は次男でした。
長男のほうがよい扱いを受け、愛されていることをねたんでいました。
そして自分の長子に対し、「長男」へのねたみの感情をぶつけたのです。
無条件に愛され、認められるべき存在である子供を、不満のはけ口にしたのです。
彼は、「自分は誰からも愛されない」という絶望感にさいなまれ、ボロボロになり、やけくそになっていました。
しかし、そんな彼を必要とする女性が現れました。
ふたりは結婚しました。
彼は、自暴自棄になっていた自分を懸命に生きるよう励まし、家庭としての居場所を与えてくれた妻に対し、言葉では言い尽くせない感謝の気持ちを抱いていました。
しかし時は経ち、妻は事あるごとに夫を責め、追い詰めるようになります。
彼は次第に逃げ場を失い、自分の居場所を失います。
そしてふたりは離婚しました。
彼はすべてを失いました・・・。家庭も、そして自尊心をも。
僕は、彼に対してどう接すればいいのだろうかと思いあぐねています。
彼は、僕の父です。
僕は、父を尊敬し、愛してきました。
愛されずに育ち、愛し方を知らない不器用な父は、不器用にしか子供を愛せませんでした。
僕たち子供はそんな父に傷つけられ、ときには追い詰められました。
幼い頃は、ただ従うしかありませんでした。
でも、大きくなってから、おもいっきり反抗しました。
父にとっては、子供から自分を否定されたかのように感じたのかもしれません。
でも、僕たち子供は、いくら反抗しようとも、心の中では父のことを誇りに思ってきました。
父はいつも自分たちを愛してくれていることを信頼していました。
父が家族を捨てて出ていったとき、その信頼は揺らぎました。
しかし、父と再会して、決して父が冷血漢ではなかったのだと知りました。
父は愛に飢え、傷つき、深い悲しみの中にいることを知りました。
そんな父に、僕は何ができるのでしょう・・・
父は、母とかかわるのはもうこりごりだと思っています。
そして、祖父に対しては、母に対する以上の怒りと憎しみと絶望の気持ちを抱いています。
父の心の闇は、果てしなく深いように思えます。。。